一般社団法人豊田青年会議所

電話番号0565-32-5777
メニュー

理事長所信

2021年度理事長所信

                                  2021年度 理事⾧所信
一般社団法人豊田青年会議所
第62代理事⾧ 鈴木悠介

~ 未来の1へ ~
未来は想像することはできても、知ることはできません。そして、未来を創っていくのは、今を生きるすべての人であります。我々の新たな運動が未来へ向けた、すべての1へとつながると信じて。

 

【はじめに】
世界を一変させ、大きく社会を動かしている新型コロナウイルス感染症。この先、我々はどのように向き合い、どのようにこの困難を乗り越えていくべきなのでしょうか。山積する社会問題を抱え、人々の心は疲弊し続けています。60周年を迎える一般社団法人豊田青年会議所として、まちのため、人のために今まで以上に活躍することが求められています。どの時代も歴史を動かし、変えてきたのは若き力であり、若き力をもって困難に立ち向かうしかありません。我々の理念である「明るい豊かな社会の実現」に向け立ち上がり、新たな1へと動き出さなくてはなりません。

 

 

【60周年を迎えて】
西暦1961年、38名の若き力が結集し、全国で204番目の青年会議所として生まれた(一社)豊田青年会議所。基本理念は変わらずとも様々な運動発信により、まちと人に影響を与え続け60年の時が過ぎようとしています。この歴史を一つの節目とし、先輩諸氏が紡いできた願い、熱い想いを振り返るとともに、大きく変化する時代で活躍することができる(一社)豊田青年会議所を創造してまいります。そして、新たな時代へ向けた指針となる中期ビジョンを広く発信し、未来へ挑戦し続けることができる組織へと進化させ、明るい豊かなまちの発展につなげてまいります。

 

 

【まちの活気賑わいを取り戻すために】
コロナ禍の影響により社会経済は大きな打撃を受け、我々が経験したことのない社会へと変化しました。先行きの見えない状況の中、生活や行動が制限され、多くの自由が奪われ、まちからは人と活気が消えたこの状況が新たな日常であると思っているのではないでしょうか。しかし、まちが輝き、人が笑顔でいるからこそ、そこに活気が溢れ、人が集うのです。真の新たな日常を取り戻すためにも地域の再興は、早急に取り組むべき重要項目の一つです。新しい生活様式を取り入れた、新たな日常の中で行われる地域活性に向けた運動を行い、一人でも多くの笑顔を取り戻し、まちの新たな一歩となる道を切り拓いていきます。豊かな環境にある豊田市において、我々が先導となり新たなスタイルで動き出すことで、一日も早くまちに活気と賑わいを取り戻し、まちの輝きと人の笑顔を取り戻す運動を発信してまいります。

 

 

【何事にも負けない豊田市の創造のために】
我々を含む多くの市民活動団体は、コロナ禍の影響を大きく受け活動の自粛を余儀なくされ、本来の目的に向けた活動ができない状況が続き、それに伴い人の助けを必要とする多くの人々が困窮しているという事実があります。つながりが必要とされる社会において、コロナ禍はつながりを分断してしまいました。個々の力で今までの日常を取り戻すには、多くの労力と⾧い年月が必要となり、あまりにも大きな負担がかかります。しかし、各分野のプロフェッショナルが手と手を合わせ、より強いつながりを持つことができるのであれば、その力は何倍にもなり、このまちの問題解決に対する大きな武器となるはずです。小さなことでも積み重ねることで大きな力となり、一つひとつの地域の力を結集することでワンチームとなり、未来を創造することができる強いつながりが、まちの発展のために必要であります。

 

 

【未来は子どもたちのために】
大きく変化する社会の中で、コロナ禍の影響を最も受けたのは、次代を担う子どもたちではないでしょうか。学校が閉鎖され、外出を禁止され、自由に外で遊ぶことすら制限されました。子どもとは本来、自由な発想と経験や学びの中から将来に向け心身を養うはずであったはずが、すべてに制限を受けそれら生き抜く力を失いつつあります。それは我々親世代にとって大きな問題となり重くのしかかっています。どのような時代においても力強く、たくましく、生き抜く力を持った次世代の育成は、この先来る時代の荒波に立ち向かうために必要であり、我々が守らなければなりません。明るく、元気に、強く、生き抜く力を持つ次代を担う子どもたちが、豊田市の将来のために、そしてまちの未来を明るく豊かにするためにも必要不可欠であり、次世代の育成は我々に求められる大きな使命の一つであります。

 

 

【仲間のために】
今日までまちの問題解決に向け歩んできた我々の活動も、新しい生活様式の中で制限され、戸惑いを感じました。我々は、人と人とのつながりのすばらしさを知っているからこそ、この困難を乗り越えなければなりません。どのような社会においても、我々JAYCEEとは絶対的な存在であり、圧倒的でなければならないと考えます。60年の節目、そしてコロナ禍の中だからこそ、誰のために、何のために青年会議所活動を行っているのかを見つめなおす時です。会員一人ひとりが、どのような状況であってもつながりを大切にし、自分のためだけではなく、仲間のために手を差し伸べることができれば、そこには仲間が集まり、新たな時代への一歩を踏み出す力になると信じております。

 

 

【力ある組織のために】
(一社)豊田青年会議所は1974年以来、100名という組織を維持し現在に至り、先輩諸氏の多大なる活躍により地域へ大きな影響を与えてきました。「JCしかない時代」から「JCもある時代」へと移り変わり会員数の維持が難しい状況の中で、会員の増加を期待することが難しくなり、我々青年会議所にとって大きな問題となっています。数は力であり、力は組織において必要不可欠なものです。我々の組織が維持し続け、継続的にまちに運動を発信するためにも、会員の拡大は永遠のテーマであり、青年会議所活動において最重要活動の一つであります。多種多様な会員、新しい思考を持つこと、そして先輩諸氏とのつながりの必要性を確実にとらえ、さらには多くの会員を迎えるために、会員一人ひとりが魅力的な人間となり、組織の魅力をより一層引き上げる必要があります。そして、それを会員拡大活動へとつなげ組織の力とし、まちの発展へとつなげてまいります。

 

 

【柔軟に、そして進化する組織へ】
(一社)豊田青年会議所は、⾧い年月をかけ確立されてきた素晴らしい組織運営のもとに成り立っています。それは、会員を支え、運動を支え、我々がより良い活動を行うために必要であります。しかし、コロナ禍の中で良くも悪くも影響を受け、我々の組織も新しいスタイルを確立し、より柔軟で、より盤石な組織へと進化しなければなりません。そこには必ず、新たな(一社)豊田青年会議所のブランド価値が生まれ、我々にとって新たな武器となります。歴史が紡いできた信頼と伝統を崩さぬように、温故知新の精神で、(一社)豊田青年会議所をより強い組織とし、まちの発展の一役をさらに担うことができる、素晴らしい組織へ進化してまいります。

 

 

【結びに】
この終わりの見えない状況はいつまで続き、いつになれば安心して暮らせる日常を取り戻すことができるのか。この先、新たに生まれる多くの問題の中には想像を超えるものもあり、我々の大きな壁となり立ちはだかることは間違いありません。歩みを止め、思考を止めるのではなく、解決に向け、今できることを、全力で、我武者羅にがんばるからこそ道が切り拓けると信じています。その中で我々にできることは、未来へ向けた新たな動きです。その動きは今を生きるすべての人の新たな一歩へつながり、明るい豊かな未来へと必ずつながるはずです。我々の新たな運動が、誰かの一歩につながると信じ、笑顔と明るい豊かな未来を取り戻すために誠心誠意まちの発展のために取り組んでまいります。すべては未来の1となるために。

 

 

この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ